デザイン・プログラムのパクリ問題に関して

デザイン・プログラムのパクリ問題に関して

1. 2020年東京オリンピックのエンブレム問題。

デザインのパクリ問題を取り上げるとしたら、2020年東京オリンピックのエンブレムの話題は避けて通れません。

とは言え、ある武術の達人の言葉に

『武術の伝承とはすなわち、すなわち模倣から始まるのだ』

というのがあるほど、全ての技術の伝承は模倣から始まるもの。
ただ単に、マネ(模倣)をパクリだと言ってしまっては、技術の発展もあり得なくなります。

それにあの出来事の一番の問題点は、ネットの世界で炎上したことがきっかけになったことでしょう。

そして当事者達がその事を気にして、その日を必死になって消そうとしたことが問題を余計に大きくしてしまったように思います。

2. プログラムの世界のパクリとは?

では、プログラミングの世界で、そういった『パクリ』と言われるものは存在しないのでしょうか?

コンピュータープログラムも著作物の一つです。であるなら、何かのソフトのソースコードをパクって別のソフトを作った場合、著作権の侵害に問われかねないのです。

しかしコンピュータプログラムの場合は、一般的な著作物とは異なる、ちょっと面倒な話がいくつか存在するのです。

2-1.プログラム

先に述べたように、プログラムも法律(著作権法)で守られている著作物の一つです。

著作物とは

「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(著作権法 第二条 一)

と定義されています。

ここで問題になるのが、『思想または感情を創作的に表現したもの』という定義です。端的に言えば、『オリジナリティ』が必要だということになります。

この観点から、ライブラリ化されている『プログラミング言語の文法』『アルゴリズム』『API』『プロトコル』と言ったものは、著作権法で保護されるものから除外されます。

説明するまでもありませんが、『言語の文法』や『アルゴリズム』を著作権で保護してしまうと、全てのプログラムがパクりになってしまうからです。

なので、著作権で保護されるプログラムというは、ソフトの動きを指示している『ソースコード』が対象になるのです。

2-2. データ

次にデータですが、データもその内容によって著作権が認められるものと、そうでないものに別れることになります。

コンテンツやドキュメントは、それぞれに独自の著作権がありますし、ゲームなどに用いられる、画像(キャラクターデザイン)や音楽(BGMなど)は、それぞれが独立して著作権を備えています。

逆に、HPやサイトの画面レイアウト、キャッチコピーなどは、そのままのものをフルコピー(流用)していなければ、パクリであるとは認められないことが多いのです。

その理由としては、裁判に発展したとしても、フルコピーしていない限り、アイデアの模倣であるという証言をくつがえすことは難しいからなのです。

一方、データの集合体であるデータベースも著作物として認められています。  

「論文、数値、図形その他の情報の集合物であって、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したもの」

と定義されています。

日本語になると、妙に難しく見えてしまうのは疑問ですが、こちらも取り扱うデータの種類や内容が似通ったもの(例えば経理ソフトなど)であればあるほど、似てしまうのは良くあることのようです。

2-3. 画面デザイン

いわゆるユーザーインターフェースですが、これも著作権法上の判断が難しいところなのです。現在、著作権が認められているのは、従来の著作権法に定められているオリジナルのキャラクターデザインや、アイコンのデザインなどの『独創性』を備えたものを除けば、『独創性のある操作画面』のみとされています。

逆の言い方をすれば、『独創性』の高いユーザーインターフェースを開発することができて、それが使い易いと評判になり、ユーザーに慣れてもらえれば、同じ商品がアップグレードしたとしても、その商品を買ってもらえる可能性が高くなるという訳です。

2-4. ゲーム関連

ゲーム関連での著作権問題も難しいものがあります。実際にゲームのルールを著作権として登録することはほぼ不可能です。著作権法の対象となるのは「創作的に表現したもの」だけですから、ゲームのルールや考え方、アイデアを著作権として登録することはできません。

もし登録する場合、それは『著作権』ではなく、『特許』として保護、登録を行う必要が出てきます。

3. オリジナリティの問題?

著作権の問題は、オリジナリティの問題だと言い替えることができるのかもしれません。

先の東京オリンピックのエンブレムの問題も、デザインの素人が見てもオリジナリティが見えない点が問題になったのだと思います。

一般のパクリ問題は、見たものの感情論に左右される点が大きく、基準が曖昧で判断が非常に難しいものであることは確かです。

このことはプログラムの世界においても変わらない部分もあります。

ですがそれ以上に重要なことは、真似をして目の前の問題や案件をこなすことに満足するのではなく、『真似(模倣)やパクリをされる、独創性の高いものを作ること』だと思います。

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